SNSを遠く離れて

SNSをやめた。Facebookは約8年、Twitterはちょうど1年くらい。
ネットの世界よりも現実を大事にしたい、と講釈を垂れるつもりはない。
ただ、ほんとに、気分。もう少し言うと、物憂くなった。

映えを意識して投稿をすることも、いいね!の数に一喜一憂することも、 リツイートされることに心躍ることも、心躍っている自分にも。

もちろん、素敵な出会いや出来事も数多くあった。Facebookを通じて、旧交を温めることことができた。友人の投稿に、感銘や影響を受けたこともあった。善意あるコメントに助けられた夜もあった。SNSを否定するつもりは毛頭ない。最高だ、とすら思う。でも、僕はもういい。

SNSを止めた人たちのネット記事を読んでいると、「本を読む時間が増えた」「時間を有意義に使えるようになった」という意見が散見された。ほう。残念ながら、僕は今のところそうではない。SNSをやめた分、ぼんやりする時間が増えただけ。何を得るでもなく、何かが深まるでもない。いわば無の時間。あ、でも、ひとつある。景色がよく目につくようになった。

この駅のホームってこんな感じだったっけ?
へー、あそこにコンビニがあったんだ
あのきれいな人、いつもこの車両に乗って来るな
今日はいい天気だなぁ

電車に揺られながら、小さい気づきがある。今のところはそれくらいかな。
40になり、ここから先の人生、今までの延長線上から大きく外れることもないだろう。つまり、ホームランは見込めない。それならば、小さい気づき、小さい幸せをこつこつと積み上げていくのも悪くはない。

最後に。ひとつだけ訂正がある。冒頭記したように、Twitterアカウントは消した。 でも、ブログの告知用にあらたに一つ作った。誰をフォローするわけでもない。何を検索するわけでもない。ただ、淡々とブログの更新を告げるだけのもの。

感情が入るから面倒になるのだ。
淡々と。淡々と。それくらいでちょうどいい。


小林 慎太郎

投稿者: 小林 慎太郎

1979 年東京都生まれ。立教大学社会学部卒。IT企業にて役員を務めるかたわら、自身の言葉や文字で想いを伝えることに対して苦手意識を持っている人を支援するため、ラブレター代筆、プレゼンテーション指導、スピーチライティングなどをサービスとして提供する<デンシンワークス>(dsworks.jp)を運営。 <著書>『ラブレターを代筆する日々を過ごす「僕」と、依頼をするどこかの「誰か」の話。』(インプレス社)